100ギリを目指す初心者ゴルファーに必要なクラブセッティングを考える

はじめに

最近は急激なゴルファー人口の増加でビギナーセットとか初心者セットと言われるものが店頭に出せばすぐに売れてしまう状態だそう。
 そのセットにはキャディバッグと10本(1W、5W、ユーティリティー、6I~9I、PW、SW、PT)のクラブがセットになっており50,000-100,000円ほどで購入できます。
一見、これさえ買えば大丈夫!100ギリするまで使えるよって店員に勧められるまま購入してしまう方も多いかもしれません。
そういった初心者セットを否定するわけではありませんが他に初心者ゴルファーに必要なクラブ選択があるのではないかと考えています。
私も昔はアベレージが100切るか切れないか?の上司から最初のセットはこれでいいよと勧められて買った覚えがあります。まぁそれが間違いだと1ヶ月程度で気づいてすぐさま売っちゃいましたけどね!今となってはいい思い出です。いまからゴルフを目指す人には無駄な時間と無駄なお金を使って欲しくないんです。そこでメーカーズゴルフが今考える「初心者やアベレージゴルファーが100を切るため」のゴルフクラブ選びを考えてみたいと思います。

もくじ

・体型やスタイルから考える
・身体能力やスポーツ遍歴から考える
・初心者ゴルファーにありがちな状況(経験談)から考える
・初心者にフルセットは必要ない!?
・初心者におすすめのクラブセッティングはこれだ!

・体型やスタイルから考える

体型がしっかりしている人と細い方では元々持っている身体能力も異なります。
ゴルフを始めたきっかけになった周りの仲間たちに自分と同じような体型の方がいればその人のクラブのセッティングが一つの指標になってきます。
体格のいい人の場合・・・重め、硬めのセッティング
細い人の場合・・・軽め、柔らかめのセッティング
まずは簡単な知識としてこれぐらいを目安にしておきましょう。

・身体能力やスポーツ遍歴から考える

野球、ラグビー、テニス、柔道、サッカー、バレーボールさまざまなスポーツがありますが下半身や上半身特に広背筋を使うようなスポーツや瞬発力が必要とされるスポーツをしている人は一般の人よりもゴルフに適した身体能力を持っています。
上記に当てはなるようなスポーツ遍歴のある方は一般の方よりも少しハードなセッティング(重め、硬め)という目安を持っておきましょう。
逆にスポーツ経験がない人はまずは軽め、柔らかめというセッティングを目安にしましょう。
■例
30代の男性でスポーツ遍歴なしの場合・・・上級シニアゴルファーのクラブが目安
超体育会系でバレーボールなどしている30代女性の場合・・・普通のシニアゴルファーのクラブが目安
ラグビーや野球をやっている20代男性の場合・・・周りのゴルファーの似たような体型の人のクラブセッティングを参考
いずれもこれは目安になりますが大事なことをもう一つだけ。
下手な人より上手な人のクラブを参考にしましょう。

・初心者ゴルファーにありがちな状況(経験談)から考える

初心者ゴルファーにありがちな状況から考えてみましょう。
・ティーショットでチョロ
・芝の上からもチョロ
・何本もクラブを持って走り回っている
・何で打つか迷ってしまう(人に何で打つか聞いてばかり)
・何で打っても飛距離が変わらない
・疲れたり急かされたりととにかく余裕がない
思い出すとキリがなく、こんなに大変な思いをしてもラウンドを経験するとハマってしまうのがゴルフなんです。
まずすべての行動をシンプルにして選択肢を減らすことを考えてみました。

・初心者にフルセットは必要ない!?

結論から言うと初心者にフルセットは必要ありません。
どうせショットに再現性はないから何を持ってもそう結果が変わらないんです。
それよりもクラブを最低限の数にして選択肢を減らし、一つ一つのショットに集中できる環境をクラブのセッティングで作ってしまうことが上達の近道だと考えました。
クラブが少ないとこんなメリットがあります。
・迷わない
・割り切ってショットができる(手前か奥か)
・一つ一つのクラブの練習量が増えるからナイスボールの確率が上がる
・一つあたりのクラブの特性がわかるから自分の得意なクラブが見つけやすい
・クラブを持って移動するときも何本も持たずに最低限のクラブで済む
・無駄なものをたくさん買わなくて済む。財布に優しい!
さてそのセッティングとは??

・初心者に必要なクラブセッティングはこれだ!

メーカーズゴルフが考えた初心者に必要なクラブセッティングは、、、たったの6本です。
それは以下の通りです。
・ドライバー (ロフト10°前後)
・ユーティリティ/ハイブリッド(23°前後)
・7番アイアン(32°前後)
・アプローチウェッジ(44-48°)
・サンドウェッジ(56°前後)
・パター
その理由を解説していきます。

・ドライバーが必要なわけ
ゴルフにおいてドライバーというのはショットの中で一番ボールを遠くへ運べるギアになります。
ドライバーでショットするのはダイナミックでエキサイティングなもの。挑戦する気持ちや飛ばそうという欲望は技術のレベルに関係なく多くのゴルファーが魅了されているのです。
ドライバーが好きになるとゴルフも楽しくなります。
だからこそ初心者ゴルファーにはこのドライバーはぜひセットに入れて欲しいものです。

・ユーティリティ/ハイブリッドが必要なわけ
ユーティリティ、ハイブリッド、メーカーによってはレスキューとも言います。
その名の通りあらゆるシーンからより簡単に遠くへ飛ばす能力を持っているのがこのユーティリティ/ハイブリッドなんです。ドライバーでチョロったらこのユーティリティ/ハイブリッドを使って距離を稼ぐ。ラフからでもフェアウェイからでもフェアウェイバンカーからでもこのユーティリティ/ハイブリッドさえあれば初心者にとっても簡単にピンチを脱することができると考えています。最近の女子プロも多くのアイアンを抜いて7番ユーティリティ/ハイブリッドを入れているというセッティングもよく見るようになってきました。
ユーティリティ/ハイブリッドは場所を選ばす、フェアウェイ、フェアウェイバンカー、ラフ、など、どんな場所からでも高さと距離が稼げる万能クラブなんです。これを入れない手はないのです!

・7番アイアンが必要なわけ
初心者ゴルファーになんのクラブが一番打てる?って聞くと大体7番アイアンと答えます。
理由はアイアンセットのちょうど真ん中に当たるアイアンですし、ゴルフショップでも試打できるアイアンと言ったら7番が一番多いと思います。先輩ゴルファーからもよく7番を練習しろと私たちもよく言われたものです。7番アイアンが基準になっているんでしょうね。
もう一度言いますがアイアンのど真ん中は7番なんです。だから7番が上手くなれば他の番手も成功率が上がる位はずだと考えます。
あと7番を進める理由はもう一つ、中古ショップでもよく7番アイアンだけは1本で帰ることが多いんです。試打クラブ上がりで安く(数千円)売っています。薄っぺらいアイアンではなくソールが厚めで自分の体型やスポーツ遍歴にあったシャフト選べばOKです。当面の間はアイアンは7番だけでOKです。

・アプローチウェッジが必要なわけ
7番アイアンとサンドウェッジの間を埋められればOKです。
45-48°程度のウェッジがあればサンドウェッジよりもグリーン周りで使いやすいはずです。
転がしもしやすいのでスコアメイクにもってこいですね。

おすすめの関連記事「グリーンの上手な狙い方。アプローチ次第でパット数が決まります。」


・サンドウェッジが必要なわけ
ラウンドで出番が一番多いクラブはなんでしょうか?
それはパターですが、その次に一番出番が多いのはこのウェッジ(ロフトが多いクラブのこと目安42〜60°ぐらい)なんです。
シーン別でいうと以下の通りです。
・ピンまで100yd以内全般
・ガードバンカー
・グリーン周り全般
中級者、上級者も同様に頻度が高くウェッジが一番傷みが激しいものなのです。
だからこそこのウェッジ選びはとても重要なんです。
初心者ゴルファーにおすすめのウェッジは55°または56°程度のウェッジです。
バンカーにも使えるし、グリーン周りのアプローチもしやすい万能型のウェッジです。
開いて打つ、ボールの位置を変えるだけで出球が変わる、家のカーペットでも練習できる。
これを使いこなせるようになればあっという間に100切りも見えてくると思います。
ウェッジもアイアンと同じくソールが厚くバウンスが大きいものを選ぶといいでしょう。

まとめ

ゴルフは14本までクラブを持っていいのです。
しかし今回提案するのは初心者ほど無駄なクラブをなくし、必要なクラブだけでセッティングする。
ドライバーがチョロったからフェアウェイウッドで強振してまたチョロる。
セカンド地点で5番アイアンを持って球が上がらずゴロで80yd。そんなことなら最初から7番アイアンをもってグリン周りでしっかりアプローチしていく方がスコアが作れるではないでしょうか。
選択肢を減らして、一つ一つのクラブの練習量を増やす。そうすれば確率が増える。そうすればスコアメイクに繋がる。もし、これからゴルフを始める方。今はクラブを1本から買える時代です。たった6本と思うかもしれませんがぜひ先輩ゴルファーに聞いてみて下さい。このクラブセッティングをリスペクトしてくれる方がきっと多いはず!
これで100ギリが見えてきてどうしても必要な飛距離、求めるショットが出てきたときに初めてアイアンセットを組んでみてはいかがでしょうか?
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